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前提知識
摂氏と華氏とケルビンはいずれも温度を表す単位ですが、それぞれがどのような定義なのかを説明します。
■摂氏 (セルシウス度)
摂氏は、スウェーデンの天文学者 アンデルス・セルシウス(1701-1744)が考案したもので、中国語でセルシウスのことを「摂爾修斯」としたことから摂氏となっております (氏は、氏名に対する敬称)。
定義は、水が氷る温度を0℃、沸騰する温度を100℃としております。
■華氏 (ファーレンハイト度)
華氏はドイツの物理学者 ガブリエル・ファーレンハイト(1686-1736)が考案したもので、中国語でファーレンハイトのことを「華倫海特」としたことから華氏となっております。中国語では華をファーといいます。(ファーウェイは華為と書く)
0℉は-17.8℃、100℉は37.8℃ですが、なぜこの様になったのかは様々な説がありますが、当時再現可能な最も低い温度である「塩水と氷を混ぜ合わせたときの温度」を0℉とし、当時再現可能な「最も高い温度である羊の体温」を100℉としたとも言われています。
摂氏を普段使用している人にとって華氏は一見わかりづらいと思うかもしれませんが、日常で使用する範囲の温度を0~100℉で表す方が直感にあっているとも言えます (例えば38℃は人間にとってかなり高い温度にも拘らず、その高さ加減が表現できていない)。
<摂氏と華氏の変換式>
以下のとおり。
<余談>
マイケルムーア監督の映画「華氏911, 原題:Fahrenheit 9/11」は、2004年9月11日アメリカ同時多発テロの日付を表しており、911℉はアメリカが燃えた温度であるという意味があります。
なおこの題名は1953年にレイ・ブラッドベリによって書かれたSF小説「Fahrenheit 451」をなぞらえています。451℉(233℃)は紙が自然発火する温度で、小説内の本の所持が禁止された世界にちなんでいます。
■ケルビン
ケルビンはイギリスの物理学者 ケルビン卿ウィリアム・トムソン(1824-1907)が考案したもので、物体の温度がこれ以上低くならない温度を絶対零度として0Kと定義しました。
絶対零度は摂氏にすると-273℃です。
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