ベルヌーイの定理とは



熱力学、流体力学

公開日:2018/4/28 , 最終更新日:2022/4/24         

前提知識


■ベルヌーイの定理とは
ベルヌーイの定理とは、ダニエル・ベルヌーイ(1700–1782)によって考えられた定理で、完全流体(粘性による摩擦損失が無い流体)におけるエネルギー保存の法則で、以下の様な管を流体が通過する場合 次のような関係が成り立ちます。

 
 

ベルヌーイの定理で説明できる現象の例として以下があります。アルミ缶の様な軽い空き缶を置いて、そこに息を強く吹くと缶がお互いくっつく様に動きます。 これは缶の間の狭い断面積の間を流体が通過するとベンチュリ効果により流体の速度が上がります。速度が上がるとベルヌーイの定理により圧力が下がるため、他の部位との圧力差で缶がくっつく様に動きます。
 

■余談:ベルヌーイ家について
数学や物理の分野では、ベルヌーイさんのお世話になった人がたくさんいると思いますが、様々なところに出てくるベルヌーイの名前は全て一人のベルヌーイさんという訳ではなく、 ベルヌーイ一族の名前になります。ベルヌーイ家は17世紀以降に活躍した一族で、3世代のうちに8人もの秀でた数学者を輩出しました。特に有名なのは、ニコラスの息子のヤコブ、ヨハン、 そして本ページで説明したベルヌーイの定理を発明した、ヨハンの息子ダニエルです。ヤコブはベルヌーイ分布を考案しております。

 









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