活性化エネルギーとは



化学

公開日:2021/1/9         

前提知識、関連情報
反応熱


■活性化エネルギーとは
反応物の状態(基底状態)を生成物に変換するためには反応物の結合が弱まる状態(活性化状態/遷移状態)にする必要がありますが、その状態にするのに必要なエネルギーのことを活性化エネルギーといいます。 以下はCOがO2と反応してCO2になる現象を表した図です。COとO2に外部からエネルギー(熱)を与えると、活性化状態を経てCO2になります。



反応前後の物質のエネルギーを比較すると、生成物のエネルギーが反応物のエネルギーよりも小さくなっています。この分は反応熱として外部に放出されます。

<与えた活性化エネルギーはどこに行くのか>
反応物はエネルギーを与えられ、活性化エネルギーに達した後、エネルギーとしては低い生成物に変換されますが、与えられた活性化エネルギー分はどこに行くのでしょうか。 答えとしてはエネルギーの供給源に返却されるという事になります。

以下図でイメージするのが良いと思います。例えば500℃の熱源にCOとO2を投入します。すると熱源からエネルギーを受けてCO2が生まれるのですが、熱源の温度は変わることなく逆に反応熱分だけ温度が上昇します。

 









サブチャンネルあります。⇒ 何かのお役に立てればと

関連記事一覧



化学