微分方程式とは, 何に使うのか



数学

公開日:2024/2/24         

前提知識
ニュートンの運動法則


■微分方程式とは

微分方程式とは、yがxの関数のとき、yの微分を含む方程式のことです。微分方程式の例としてニュートンの運動法則があります。以下のとおり。



上式は以下の様に表すことができます。加速度は車速の微分なので、1階の微分方程式となります。



上式は以下の様に表すことができます。車速は位置の微分なので、2階の微分方程式となります。


■微分方程式は何の役に立つのか

上記ニュートンの運動方程式の様に、物理現象を微分方程式で表すケースがたくさんあります。 また車速を求める場合は(1)式を積分、位置を求める場合は(2)式を積分すればよく、様々な物理値を求めるために使用します。

しかし、微分方程式を積分して解くのが難しい場合も多いため、実使用上においては逐次積分させて物理値を求めます。 以下のとおり。


■pythonによる実装例

上記(1)(2)の微分方程式をpythonで実装します。

import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

time = np.arange(0,10,0.01)

v_t, x_t = [],[]
v, x = 0, 0

F = 10 # 力
m = 10 # 重さ

for n in time:
    a = F/m         # 加速度
    v = v + a * 0.01     # 速度
    x = x + v * 0.01     # 位置

    v_t = np.append(v_t,v)
    x_t = np.append(x_t,x)

plt.plot(time, v_t)
plt.plot(time, x_t)
plt.show()


結果は以下のとおり。青が速度で、オレンジが位置です。









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